藤原・室 建築設計事務所 モノログ
スキップな家
- 2010年4月 8日 10:34
「スキップフロア」という言葉で、みんながイメージできるくらいこの言葉はよく使われるようになっています。住宅の雑誌などでも多く掲載されているし、僕らも結構多くスキップフロアの家をやってきています。スキップフロアの家は、年代的には若い施主さんが多いのは確かですが、年配の方もスキップフロアのある家の完成見学会に来られた時、意外に不自由じゃないなと感想を言われます。段差による視線の高さの違いを楽しく感じているようです。僕も設計をしておきながらあまりこのことを深くは考えていませんでした。ただ各々の施主さんと話をしていくにつれて、どこからかスキップフロアが発生して、お互いイメージを共有して、いろんなスキップをするみたいな感じです。いってみれば、ある種の問題解決型の家なんです。最近の家の傾向ではあるのですが、世の中バリアフリーが言われている中で、相反するスキップフロアの家が増えているというのは不思議なものです。
現存する家の多くは木造が主流で、階数は概ね2階建です。1階では1階の用途があって、2階には2階の用途があるといった階数による区切りが出てきます。そうなると2階と1階の繋がりが無くなっていき、2階の個室に上がってしまうと、1階からは誰がいるかさえ判らなくなります。そういった形の家に、現在小さな子供を持っているくらいの親の世代は生活してきた人が多いでしょう。そして区切りの多い閉鎖的だった家の造りに、ちょっと反感があって、吹抜けなどの全体の繋がりがある家を求める延長線上にスキップフロアの家があるのではと一つには考えられます。
また、時代の流行も考えられます。ファッション関係は現在の還暦を迎えられている年代が20代30代だったころの流行と似ているようです。うちの家庭も妻が義母の若かったころに使っていたコートを着こなしている状況です。その現在のおじいさん、おばあさんが生活していた家というものは、仕切りの少ない家でした。障子を隔てて生活して、周りの気配に配慮しながら各々が行動するような家です。そもそも日本の家は、あまり個室がなくて、田の字型プランといいますが、襖の開け閉めによって個室にしたり開放したりする可変性のある家だったのです。逆に現存している家のほうがあまり生活のことを考えないで、欧米の雰囲気を表面的になぞった家だと言えるでしょう。そういったもともとの日本の生活が戻ってきて現代的に変化したものの一つがスキップフロアの家ともいえるのではないでしょうか。
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
収納はどうなっているのでしょうか?
- 2010年1月19日 13:21

事務所で建物の写真などを見ながら、住まい主の方との会話の中で、
「収納はどのようになっているのでしょうか?」
という質問があります。ホームページに掲載している写真は、お住まいになってからの写真もありますし、生活する前の写真もあります。こんな住まいがいいけれど、本当に自分達の生活感で住むことができるのだろうか?という疑問もあるかと思います。また、建築家はデザインを優先して、実生活の使い勝手のことは考えてくれないのではないか?といった不安もあるのかと思います。
実際に生活する上では収納などの使い勝手も踏まえて、デザインすることを大切にしていきたいと考えています。設計しているそれぞれの家は、収納についても打ち合わせすることで、実際に生活するときに綺麗に住まえるように、一緒に考えていきたいと思っています。
実は、同じように見える収納であっても、収納についての考え方は本当に人それぞれですので、生活される方の希望をお聞きし、提案していきます。また、幾ら使い勝手が良くても、取ってつけたようにつくるのではなく、空間デザインと呼応するような収納を大切にしています。住まい手の希望によっては家具を見せた方法をとる場合もあります。
奥行きがありすぎて使いにくい場合や、同じ容量の収納でも、人それぞれに分類の仕方が違っていたりします。打ち合わせでは、大まかな収納をまず確保しておいて、図面を描きながら打ち合わせをし、決定していきます。同じボリュームの収納でも、使う方によってはその仕切り方は様々です。
また、場合によって、部分的にわからない収納の場合は、建設の途中段階で、現地に来てもらって打ち合わせすることがあります。
いままで要望された収納の例
・壁一面に収納をつくりたい。
・浅めの収納がほしい。
・洗面に多くの収納がほしい。
・玄関附近にコートなどを収納したい。
・靴を沢山持っているので、沢山の靴入れが欲しい。
・図書館のように壁一面に本棚がほしい。
・棚の位置を収納する物の大きさに応じて変えることができる棚にしてほしい。
・今持っている家具を利用して、収納もつくりたい。
・婚礼家具があるが、それを見えないように利用したい。
・季節のものを収納する納戸がほしい。
・空いたスペースを収納として利用したい。
・お客様が来たときに一時的にものを隠せる納戸がほしい。
・冷蔵庫を隠したい。
・床下収納をつくりたい。
・ワークスペースがほしい。
・お酒の瓶をバーなどのように、飾るように収納したい。
・オーディオスペースに機器類を見せない収納がほしい。
・両親やお客様が来たときに利用する布団を収納する押入れがほしい。
・自転車を家の中に置きたい。
・タオルを収納する棚がほしい。
・洗濯機の上など空いたスペースは収納に使いたい。
などといったものがありました。
大阪市天王寺区空堀町7-4
藤原・室建築設計事務所
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
昭和町の家 住まいの様子
- 2010年1月 8日 19:32
"昭和町の家"のお住まいの様子です。
場所はリビング。
植栽が徐々に増えていて、窓際にはザニアやアラレアなど、小さな沢山の種類の植栽がありました。お住まいになっている方のご姉妹が、植栽関係のお仕事に勤められているということで、頂いたものらしいです。
「スクリーンを背景に逆光の植物も綺麗ですよ。」という住まい主の方に言われて、 撮影したカット。
拡散する光を背景にするデザインは、これからの創作のヒントになりそうです。
家具
ソファ:LC5 トリプルソファ
Design: Le Corbusier(コルビジェ)建築家、近代建築の巨匠
照明スタンド:AJ Floor (1959年)
Design: Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)デンマークの建築家でありインダストリアルデザイナー
藤原・室 建築設計事務所
大阪市天王寺区空堀町7-4
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
大谷石の蔵
- 2009年12月11日 18:39

写真は大谷石の蔵です。
大谷石は最近まであまり意識したことがなかったのですが、関東方面に建築を見に行ったりしていると、建物の一部に利用されていることが多く、だんだんと意識の中に入ってきたような気がします。 大谷石は栃木県宇都宮市大谷町で採掘されているところから、大谷石と名づけられているそうで す。
石といえば硬く、大理石や御影石でピカッと磨かれている、というイメージが強かったのですが、大谷石は石としては光をやわらかく反射して、 角がボロボロとすぐに崩れてくるようなやわらかい石で、はじめて見たときは違和感があったように思います。
栃木に行ったときに、この大谷石の建物を見たときは、珍しがって撮影した覚えがあります。 しかし、この後、栃木や群馬などへ車で移動する途中に、沢山の大谷石の蔵(たぶん)や塀があり、関西の方では港にあるレンガなどの組積造しか頭になかった私は、大谷石の組積造の建物が地域に展開する様子は新鮮であり、なんとなくこのきまりきらないぼやっとした雰囲気が好きでもあり、これを使うことですでにそれらしきデザインになってしまうもののようで、定まりきらない違和感もあるのでした。
藤原・室 建築設計事務所
大阪市天王寺区空堀町7-4
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
モノログについて
- 2009年12月 3日 15:47

ところで、このブログのタイトルはモノログですが、藤原・室 建築設計事務所の周辺にある、モノについてのひとりごとを記載していく予定にしています。
写真は、三重県名張の家から見える小屋。
小屋や倉庫、蔵などといった建物を見るとついつい写真を撮りたくなってしまいます。
ほのぼのした素朴な感じがすきなんでしょうか、、、又は余計なものがないロケーションにあるからでしょうか。
藤原・室 建築設計事務所
大阪市天王寺区空堀町7-4
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
公園の洗い場
- 2009年11月11日 16:13

公園にある洗い出し仕上げで製作された、洗い場。素朴な感じが気に入っています。
こういった類の仕上げの手洗いなども、昔の公共施設の建築物などでもよく見られます。
通っていた小学校などの運動場の片隅にも、製作された洗い場がありました。
最近は色々な使い勝手の要望や制約から既製品の洗面が多いですが、使い勝手の条件を満たせばできる限りデザインしたいと考えています。
写真は東京の庭園美術館にある公園の一角。
藤原・室 建築設計事務所
大阪市天王寺区空堀町7-4
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
北欧家具の椅子
- 2009年10月22日 19:28

先日、女性がお住まいの家の、家具の設計打ち合わせしていたときのこと。
TVで北欧家具についての番組を見て、北欧家具に興味をもたれたということでした。
しかし、女性の視点からすると、北欧家具というのはとても座高が高いのではないか?と心配もされていました。
写真はノエルヘアーという、設計を手掛けた美容室に設置した椅子の写真です。
美容室はカットする方からすると、椅子の座高は少し高い方が良いけど、あまり高すぎると次は座るほうが居心地が悪い。もちろん既製品のカット椅子で、上下する椅子でも良いのですが、それだと見た目の雰囲気が気に食わない、とのことで、微妙な高さをオーナーさんと設定して決めていきました。
この椅子はオーダーしてから製作される椅子で、脚の高さをオーダーすることができるのです。
北欧家具でもこういった家具であれば、女性の方の背丈に合わせて、椅子の高さが調整することが可能になってきます。この椅子は、さらに革の色や木の素材も幾つか選択肢があり、好みに合わせて製作していきます。
美容室のオーナーさんは、見た目だけではなく、座った感触に安定感があり、手が触れる木の部分がとても握りやすくて、安心感があるということで、購入を決断されました。
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
模型を覗く
- 2009年8月26日 19:35
最近、プレゼン用模型を作りました。
上の写真はアプローチの様子をとらえたものです。
両サイドを高い壁で覆われ、細長い空間となっています。
こういう時模型を近くで覗き込んだりすると、実際の目線に近い感覚になります。
自分が本当に歩いているように想像しながら覗くのも楽しいものです。
(H)
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
確認申請
- 2009年7月29日 19:35
役所や民間の申請機関に、"このような建物を建てるが法規的に大丈夫か?"とチェックしてもらうのです。
これがまた、やりとりをしては何度も図面を訂正して時間がかかり、やっかいなものなんです。
長ければ、申請が受理されるまで2ヶ月以上かかることも・・・。
あの構造偽造事件があってからというもの、さらに建築の法規は厳しくなっています。
また今後、ちょっとづつ確認申請の事書いていきますね。
(Ka)
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
建築模型
- 2009年7月14日 19:34

今計画中の建築模型を作りました。
模型作業は僕の中で好きな作業の一つです。

久しぶりに作ってみて意識はしていないのですが、以前作っていた時よりも細かい部分まで作りこんでしまいました。
模型は建物の検討をしたり、お客さんに空間のイメージをつかんでもらう等、いろいろな役割を持っていて、欠かす事の出来ない物です。
これからも、いろいろな建築模型を作っていきたいと思います。
(H)
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0