向洋の家
広島市郊外の住宅街に建つ平屋の住まいです。
建築主は仕事の引退を機会に、畑として利用していた土地に、老後の住まいを建てることに。
住まいの希望としては、夫婦2人が暮らせ、植栽を育てることを楽しめる家としたい。
将来雑貨屋にもなり、ギャラリーやワークショップができる大きな空間があり、大きなテーブルを家の真ん中に置きたい、ということでした。
そのような希望から、住まいの外に並木道がある家を提案しました。
建物の外に、家と繋がる幅広い土間をつくり、その土間の中や周囲に草花や木を植えることで、小さな並木道がある住まいです。
並木道は住まいと円形に繋がっています。
また、元々あったミモザの木に愛着があるとのことで、それを生かした計画としています。
敷地の道路側に広がる眺望、南面からの採光と、隣地からのプライバシーのバランスを考え、建物配置を少し斜めに配置しています。
人が集まることを考え、キッチンはオープンに。
書斎も建具を開けるとリビングダイニングと一体になり、広く使えるようになっています。
建築後、近くに住む建築主の父や母、お子さんなど、皆が集う家となっているそうです。
これから、植物の成長とともに、住まいの様子も変化することを楽しみにしています。
向洋の家
用途:木造平屋建
家族構成:夫婦
場所:広島県広島市
敷地面積:329.14㎡(99.56坪)
建築面積: 82.81㎡(25.05坪)
延床面積: 76.04㎡(23.00坪)
House in mukainada,Residence,Hiroshima