お便り

大阪府:住吉の家

この家を一言で表すと「とても気持ちのいい空間」です。住宅密集地で両隣にも背面にも家が立ち並んでいる環境ですが、細長い敷地を活かして3棟の建物の間に中庭が点在するよう設計していただいたので、ほぼすべての部屋に大きな開口部があり、常に家の中から空や緑を眺めることができます。

食事中に、わずか十数分の間に月や星の位置が大きく変わっていることを発見して驚いたり、まだ華奢な中庭の木にわりと大きな鳥が無理やり3~4羽とまっているのを発見して驚いたり、月の満ち欠けによって夜の明るさが全然違うことに驚いたり、一夜にして紅葉がぐんと進んでいることに驚いたりと、家の中なのに自然の中で暮らしているような刺激を日々もらっています。

また、先日体調を崩して数日間リビングで寝込んでいたのですが、布団に寝ていても四方の窓から見える神社の大木や隣家の梅の木、中庭、空が視界にひろがり、旅先のリゾートでだらだら過ごしている時のような充足感を味わうことができました。

「住宅密集地だけどできるだけ外の景色を眺めながら暮らしたい」という、実現不可能に思える私たち家族の希望を想像以上の形で叶えていただき、藤原・室先生に設計をお願いして本当によかったなあと感じています。

窓が多くて解放感がある分、夏の暑さや冬の寒さはダイレクトに伝わってきますが、それさえも魅力の一つにカウントしたくなるほど、家族みんなこの家が好きです。藤原・室先生はじめ事務所のみなさん、本当にありがとうございました。