登美ヶ丘の大開口のある家 House in Tomigaoka

奈良市の郊外に建つ注文住宅である。
北側に林が広がるという立地を素直に生かすことにし、景色を十分に感じることができる住宅設計を考えた。
メインである2階のLDKはワンフロアにし、南北をすべて開口にして壁を作らない。南側は高さ3メートル幅9メートル近くもある大開口とし、そこから内部に太陽の光がたっぷりとふりそそぎ、空が一面に広がる。北側は、南側と同じ幅で天井迄窓があり、北側の林の風景を切り取っている。建物の内部に居ながらも自然を身近に感じることができる、家づくりになっている。
LDKを林の方向に出ると奥行きが一間の広い縁側の様なデッキバルコニーがあり、木を見下ろしながらゆっくりとくつろげるスペースも備えている。1階には玄関や浴室に面した一坪程度の中庭があり、通風と採光に配慮した空間構成となっている。

登美ヶ丘の大開口のある家
用途 専用住宅
家族構成 夫婦+子供2人
場所 奈良県登美ヶ丘
敷地面積 179.72m²(54.37坪)
建築面積 52.99m²(16.03坪)
延床面積 94.39m²(28.55坪)
構造 木造
階数 地上2階
竣工年 2007年
写真撮影 上田宏