鶴見区の家 House in Tsurumi district
住宅密集地の角地に建つ住まいです。
当初は空き家になっていた実家をリフォームするというプロジェクトでした。
まずは、リフォームの検討をして、図面を作成するところまでは進みました。
敷地の状況を調べていくと、古い構築物が様々に絡み合っていたり、建物の構造が影響して無駄なスペースが多く、ほしい広さが確保できなかったり、新築並みの外観にしたい、という希望が積み重なっていき、最終的には新築の計画に変更になりました。
敷地の状況としては、南側から日差しが入り込むような敷地ではなく、将来的に周囲も建て替えになる可能性も高い状況で、拠り所が特に見当たる状況では有りません。
そのような状況から、計画の方針としては、道路からのプライバシーを確保しつつ、建築の中に自然な表情を作り出すことを目指しました。
各部屋のボリュームを分散させることで、浮いたボリュームとボリュームの隙間から、縦や横から光が差し込み壁に反射。
それにより、視覚的な変化と奥行き感を感じさせ、季節感や光の反射、移ろいや室内の景観や建築の表情が変化することをイメージしています。
1階にはLDK、洗面浴室、仏間、2階は個室を配置。
1階は天井を通常より少し高く設定し、ガレージと中庭を室内と連続的に見せることで、建物全体のボリューム感を感じれるようにしています。
2階は各個室に至る通路に光が差し込み、外部とのつながりを感じさせます。
家具やインテリア好きの建築主さんでしたので、打ち合わせ後半は好きなインテリア写真を見ながら、あーでもないこーでもないと話をしながら素材を決めたり、照明器具を選んだり、ダイニングテーブルは作家さんにオーダーしたり。
キッチンはコの字型とし、鉄筋コンクリートでつくることにしました。
竣工直後はシンプルな様子になっていますが、年を経ることに生活感がありつつも、雰囲気のよい住まいになることを想像しています。
用途 | 専用住宅 |
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家族構成 | 夫婦+子供2人 |
場所 | 大阪府 |
敷地面積 | 210.71m²(63.74坪) |
建築面積 | 109.83m²(33.22坪) |
延床面積 | 172.78m²(52.27坪) |
構造 | 木造 |
階数 | 地上2階 |
竣工年 | 2023年 |
写真撮影 | 平桂弥(studioREM) |
出版/受賞
- 2024年 10月
- METALOCUSに掲載されました
- 2024年 07月
- Dezeenに掲載されました