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松原の家

大阪の南の方に位置する河内松原の狭小地に建つ住宅。道路幅員が3.2メートルと2.75メートルに面する角地。どちらも幅員が4メートルに満たないので、道路後退をしないといけない。敷地が2辺に渡って削られる。そして鈍角である角地部分が道路隅切される。角地の頂点から2つの道路に向けて2メートルの範囲が道路になるので敷地が削られる。それで実際に建てられる敷地は約14坪になる。その坪数に対して建ペイ率70%であるが、容積率は160%。また、高さ方向にも道路2方向に対して道路斜線がかかる。十分には3階は建てづらい。
 法的な内容も、敷地条件、気候、環境と同列に考えてみる。厳しい気候条件だ、といって住宅設計を考えるのと、厳しい法的条件だ、というのは計画を考える上では同じで、一つの考えるきっかけだと思う。今回は気候などではなくて、法規が厳しい。
 居間部分は、敷地が後退されたぶん、外から見る景色は道路2面に沿って景色が開放されて、広く感じることができた。
 どうしてここまでして小さな敷地に家を建てる必要があるのか、と思う人もいるかもしれない。それには不純であれ共感できる内容であれ、いろいろな答えがあるので、ずっと考え続けることになると思うのだけど、出来上がると、小さな、落ち着いた空間が出来上がり、そういった小さくていい場所をつくる可能性は感じている。この松原の家も、そんな場所がところどころにある家づくりになった。
 外観の仕上げは、チタン亜鉛合金を葺いている。経年変化により深みが出る素材である。また、松原は金網工場の多い町でもあり、この建物にも外壁に突き出してフレームを造り、そこに金網を張って、外観に金網の素材を取り入れると共に、窓に対しての防虫網としても機能させている。
松原の家

用途:スキップフロア、狭小住宅
家族構成:夫婦2人子供1人
場所:大阪府河内松原市
敷地面積: 46.95㎡(14.19坪)
建築面積: 30.43㎡( 9.21坪)
延床面積: 73.50㎡(22.23坪)
住人十色「削りに削られた!ダイヤモンド型9坪ハウス」