藤井寺の家 House In Fujiidera

夫婦と子供2人の4人家族が暮らす住宅です。敷地は、大きな建物が建っていたところを分割した分譲地で、細長い形状をしています。この敷地の特徴を活かすために、建物をジグザグに配置することで、敷地内での距離感をつくり出しました。
同じ面積を前提とした場合、建物を四角く配置するより、敷地の長さにあわせて建物をジグザグにすることで、建物自体の長さを伸ばすことができ、建物内部で各スペース間の距離を稼ぐことができます。
また、建物をジグザクにすることで、建物と敷地境界線間に外部スペースが複数生まれ、各エリアそれぞれのスペースの特性に合わせて庭や開口部を設けることが可能になります。その結果、家族のそれぞれが集中したりくつろいだりできるスペースが生まれるようにしいています。
その結果、家族のそれぞれが集中したりくつろいだりできるスペースが生まれるようにしいています。

建物は、アプローチから奥まで路地のような通路でつながっており、その周囲に各スペースが配置されています。1階には玄関、駐車場、書斎、ワークスペース、キッチン、ダイニング、リビングがあります。通路の周囲にはさまざまな過ごし方に対応する場所があり、家族が状況に応じて移動しながらお互いに適度な距離を保てるようになっています。また、各エリアと敷地の間に空間ができることで、光や風や庭を感じられるようにしました。2階も1階と同様に通路の両サイドに部屋があります。

家で家族と交流したり、一人の時間を楽しんだり、時には仕事をしたりと、それぞれの距離感を大事にしつつ、コミュニケーションも自然とできる住まいになっています。

藤井寺の家
用途 専用住宅
家族構成 夫婦+子供2人
場所 大阪府藤井寺市
敷地面積 194.06m²(58.70坪)
建築面積 96.95m²(29.33坪)
延床面積 163.20m²(49.37坪)
構造 木造
階数 地上2階
竣工年 2023年
写真撮影 平桂弥(studioREM)

出版/受賞

2023年 11月
archelloに掲載されました