京終の家 House in Kyobate

2世帯住宅(母屋)に住んでいたご家族からの依頼でした。
母屋の隣にある離れを解体して、子世帯の家族が住む小さな家を建てるプロジェクトです。
車が多い通りと線路が近いという立地ということもあり、外部からの騒音や視線を遮りながらも、光や風が家の中に入るようにしたいという希望がありました。
そのような条件から、建物の中心部(コア)に過ごす場所をつくり、その周囲をぐるっともう一回囲いを作るイメージを提案しました。囲いでプライバシーを守りつつ、囲いに光が反射したり、囲いから風を導くことで、安心して家の中で過ごせることができます。
コアとなるボリュームとして、1階の中心部となるところには、寝室、子供室、水回りを配置。中心部と囲いの間は主には玄関や廊下とすることで、廊下に面した窓から光が内部に導かれます。2階の中心部には、LDKを配置。中心部と囲いの間には、1階廊下の吹き抜け、廊下、ワークスペースを配置し、そこから中心部に反射した光や風が入り込みます。
LDKは天井を高くし、スキップフロアとすることで、一つの空間ながらも雰囲気を変えて、それぞれが一緒に過ごせるスペースにしています。
直接見えない窓から、外部の気配や景色が反射して室内が移ろう様子は、プライバシーを守りつつも、閉塞感を感じさせない住まいとなっています。

京終の家
用途 専用住宅
家族構成 夫婦+子供2人
場所 奈良県
敷地面積 107.1m²(32.40坪)
建築面積 43.75m²(13.23坪)
延床面積 74.99m²(22.68坪)
構造 木造
階数 地上2階
竣工年 2021年
写真撮影 今西浩文(ATELIER ONE)

出版/受賞

2024年 10月
Dezeenに掲載されました