町田の家 House in Machida

クライアントは住まいとする地域もまだはっきりと決まらないなか、弊社にお問い合わせをいただき、敷地探しからのお付き合いとなりました。
次第に景色の良い敷地を探す傾向となり、いくつかの候補地をみてゆくなか、この町田の山手の敷地に決まりました。
この敷地は高台ということから、人の目線の高さから空を眺めることが出来、見下ろすと家並みが広がり、とても景色の楽しめる立地でした。
快晴なときには、遠くに富士山の頭がのぞいています。そのような景色が望める立地のなか、どのようにその景色を取り込んだような建築を提案してゆくか、考えました。
木々の隙間から差し込むような、いろいろな方向からの光、その隙間から覗く景色とともに日常を過ごすことができるといいのかなあ、という思いから計画を進めてまいりました。
内部の様子をまとめるに従い、外観が形成されていきました。壁の切れ間から除く景色、入り込む光を検討し、まばらな壁がまとわりつくような外観デザインとなりました。
プランは、1階に玄関土間、個室、水回り、2階は居間となっており、1,2階が緩く繋がりをもったスキップフロア形状となっています。玄関土間に設置された薪ストーブは、建物の平面図に合わせ形状をデザインし製作していただきました。
キッチンも建物の雰囲気に合わせ形を作ってもらっています。たたずむ場所ごとに空間の景色や、そこから覗く外の景色も楽しめる家となったかと思います。

町田の家
用途 専用住宅
家族構成 夫婦+子供2人
場所 東京都
敷地面積 122.30m²(37.00坪)
建築面積 46.22m²(13.98坪)
延床面積 87.33m²(26.42坪)
構造 木造
階数 地上2階
竣工年 2024年
写真撮影 平桂弥(studioREM)

出版/受賞

2024年 10月
アーキテクチャーフォトに掲載されました