岡本の家 House In Okamoto

傾斜地の住宅街の中腹にある、細長い三角形の敷地に建つ、夫婦2人子供2人の為の住宅です。

敷地いっぱいに壁面を設けることは、小さな敷地における一般的な設計手法ですが、都会の狭小地ではなく閑静な住宅街の細長敷地である本プロジェクトでは、街並みに溶け込む外観も重要でした。施主からは、敷地の有効利用を最優先するという強い要望がありましたが、最大ボリュームの壁面を設けると通りに対して圧迫感が生じると考えました。そこで、壁面を分割し、つなぎの部分を開口部とすることで、施主の希望する2階までのボリュームを確保しながらも、開口部によって圧迫感を緩和するとともに、開口部の前の三角形の残地に植物を植えることにしました。このような手法により、施主の希望と街並みへの配慮を両立させた建築を提案することができました。

壁面のずれにより、内外が繋がることで、住まい全体に視線や風の抜け、街とのつながりを感じさせながら広がりを感じさせる住まいとなっています。

岡本の家
用途 専用住宅
家族構成 夫婦+子供2人
場所 兵庫県神戸市
敷地面積 114.01m²(34.49坪)
建築面積 56.89m²(17.21坪)
延床面積 108.63m²(32.86坪)
構造 木造
階数 地上2階
竣工年 2022年
写真撮影 平桂弥(studioREM)

出版/受賞

2023年 11月
アーキテクチャーフォトに掲載されました
2023年 10月
archelloに掲載されました