堺市西区の家 House in West District of Sakai
敷地は狭小間口、奥行きの深い形状でした。
建蔽率も厳しい地域であり、また敷地境界線から外壁面を1メートル離さないといけないという法規条件が、細長い敷地において今回プランするにあたり難しいところです。
外壁と敷地境界との間、1メートルの敷地の余白を、計画としてどのように利用するかがポイントとなりました。
敷地の利用方法として、外壁周りにぐるりと軒裏空間を作り、玄関へと導くアプローチとしたり、デッキ部分で過ごせるようにしたり、また植栽を置いたりできるエリアを計画しました。
また、狭小間口において視覚的な広がりをつくるため、1階LDKのフロアと軒裏空間のデッキ部分の床レベルを揃えました。
アプローチとして使われる軒裏空間から玄関土間への動線は、家の中に外部が入り込んでいくようなイメージを持ってもらえるような計画をしました。
玄関土間エリアは吹き抜けにトップライトを設置し、クライアントが希望していました植栽が育てられるサンルームとして屋外的な雰囲気をつくることで、閉塞感を解消しようと検討しました。
吹き抜けに面する2階の書斎や子供部屋の窓越しに見えるサンルームは、見上げると空が眺められ、また窓から外を見ているように感じられればと思っています。
堺市西区の家
用途 | 専用住宅 |
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家族構成 | 夫婦+子供2人 |
場所 | 大阪府堺市 |
敷地面積 | 123.44m²(37.34坪) |
建築面積 | 48.97m²(14.81坪) |
延床面積 | 94.69m²(28.64坪) |
構造 | 木造 |
階数 | 地上2階 |
竣工年 | 2023年 |
写真撮影 | 平桂弥(studioREM) |