奈良県:片流れの家
建築関連の流通営業という仕事上いつかは古家を建て替えようと考えてました。
そんな中、懇意にしている得意先の宮内建築さんからの後押しもあり、あわただしく建替えの話が進んで行きました。
ただ、私たち家族はスタイリッシュナモダン住宅にあこがれていたこともあり、施工をお願いする宮内さんが得意としている伝統工法を主軸にした本格木造建築とは、少しギャップがありました。
そこでかねてよりネットや情報番組で気になっていた建築士、藤原・室さんを訪ねたのです。
初めて訪ねた事務所での、作品と人柄の印象で即決しました。
ここから私たち家族の夢を実現すべくモダンデザインと本格木造住宅という、ハイブリッド住宅建築がスタートしていきました。
要望は自然素材を多用し、中庭のある明るい家を、できるなら平屋でということでしたが、提案は2階建てではあるもののそのデザインに一目惚れでした。
その後、建築の現場では、意匠の感性と宮内さんの構造の感性が時にぶつかりながらも、切磋琢磨しあって、これ以上ないくらいのいい家が完成したと思ってます。
住み始めてみれば大きな屋根が存在感があり、ぽっかりとあいた空間の中庭は、そこを通して四季の移ろいを毎日感じられます。
また子供がよく空を見上げているのが印象深く、リビングダイニングと繋がったくつろぎの空間となっております。
漆喰、無垢床、モルタル、コンクリートなどの素材を多用しつつもひとつにまとまった、理想としていた家に大変満足しております。
この家が暮らしを豊かにするとともに、これから益々家族と共に馴染んでいってくれると思います。