馬頭広重美術館2
馬頭広重美術館の外観は写真で撮影しても、なんだかしっくり来ず、間延びする。こちらに迫って来ないのである。ここに来る前に見た写真もしっくりこなかった印象がある。焦点が定まらないのである。
現地に来て分かったのだが、後ろの山の景観に配慮し、できる限り印象を薄くしているのだ。
屋根に勾配を付けることで、アプローチ(レベルが低い)から見たときに、屋根の勾配に沿って目線が山の方に抜けていく。後ろの山にひれ伏すようにして建物があるのであった。
しかも、アプローチが建物を貫いているので、うっかりすると建物を通り越して後ろの山まで抜けてしまう、といより抜けるようにつくってある。