日々のこと

コミュニケーションのデザイン

法規と関わるコミュニケーション

街並みを眺めると、建築の知識がある人には見えてくるものがいろいろあるのですが、法規によって建築の形状だったり、街並みが出来上がっていることを感じると思います。

同じような高さが揃っているビル群の風景は、景観を意識して出来上がっているというよりも、高さ制限による。建物の高さが高くなるにつれて、斜めにカットされた外観のビルは斜線制限による。2階建までしかない住宅地も法規によります。

しかし、法規にならうデザインのみであると、一律な建築が建ち並ぶのみとなり、風景全体としてもなんとなく魅力的にならないのでは、と現実の街並みを眺めて思われるのではないでしょうか。

法規条件も敷地条件、気候条件と同等にその土地の特徴と捉えて、建築を考えることが必要なのかもしれません。どの条件も、悪条件だったとしてもじっくり問題を見つめていくと、不利だったことが魅力的なかたちに結びつくかも知れません。