家具:カウンターについて
建物の空間にすっと馴染むカウンターには、共通して「必然性のある寸法」が存在します。
例えば、立ち仕事がメインのショップカウンターと、ゆっくり食事を楽しむダイニングカウンターでは、椅子との関係性も全く異なります。
正解の数値というものはありません。しかし、空間全体のボリュームや、窓の位置、
天井の高さとのバランスを丁寧に紐解いていくと、自ずと「ここしかない」という寸法が見えてきます。
私たちが大切にしているのは、その場所が「どんな風景の一部になるか」という視点です。
過去の事務所事例を振り返りながら、機能性と美しさを両立させるための、寸法への考え方をご紹介します。
光明池のコートハウス Court house in komyoike

キッチンとカウンターを一体でデザインしたカウンターです。
キッチンに立つ人の高さを軸にしています。
また、キッチンの一体なので調理を数人で楽しむこともできます。
カウンターのフレームの見付をそろえて、統一感を出しています。
MIZO (イタリアンリストランテ+カフェ) MIZO -ITALIAN EATERY & SPECIALTY COFFEE-

建物の間口が限られている中、
座っていても窮屈さを感じない最小寸法で設計したカウンターです。
平野の家 House in Hirano

こちらは小さなカウンターがあります。
ここは単なる台ではなく、キッチンで用意した子供たちのおやつや、
コーヒーなど、このカウンターに置きます。
配膳前のワンクッションがあるだけで、家事の流れにゆとりが生まれます。
キッチンに立った時の「目線」は、
リビングに座っている家族と同じ高さで目が合う設計にしたことで、調理中も自然と会話が弾みます。