平屋について6 小さく住んで広く使う
平屋についての6回目です。
こちらの住まいは広島の向洋にある住まい。
お住まいの家族構成は、60才前後のご夫婦だけの住まいです。
建築主の方は、関西エリアでお住まいでしたが、ご両親が持っていた田畑の敷地があったのと、介護も兼ねて、広島に移り住みたい。
という要望でした。
当初の計画では、1階にするか2階にするかは決まっていませんでした。
要望をうかがって検討したところ、夫婦2人だけであれば、それほど広い住まいは必要ないことがわかってきました。
また、庭を重視したいという要望が強くありました。
ただ、鑑賞する庭というよりか、いろいろな花を植えたり、小さな植物を沢山植えたり、という感じでした。
提案のイメージスケッチです。
ですので、建物を小さく計画し、庭の余白を大きく取りました。
徐々に植物が育ってきて、並木道のようなものが出来上がればいいなぁ。
というイメージ。
広い庭を、建物からの土間が貫き、庭の広範囲に容易にアクセスできるような家になっています。
プロが手入れして、鑑賞する庭というのが多いですが、今回考えたのは、もっとアクティブに関わる形で、庭と建物と人とのの関係を考えたい。
ということでした。
こちらは竣工後1年
こちらは竣工後2年
徐々に植物が植わっている様子が伝わります。
室内については、次回報告したいと思います。