日々のこと

2世帯住宅

中庭で繋がる2世帯住宅

平屋2世帯外観

高知の四万十で手がけた、中庭で繋がる2世帯住宅の平屋の住まいです。

高齢になったご両親と一緒に住まう2世帯。

玄関は共有です。

平屋2世帯親世帯

写真は親世帯のエリア。

壁がある左側が子世帯です。

中庭と壁を挟んでいるので、生活リズムの違いなどはお互い気にならないようになっています。

平屋2世帯子世帯

写真は子世帯のダイニングです。

食事は共有することが多いので親世帯に近い場所に。

平屋2世帯子世帯2

さらに中庭を挟んで、子世帯のリビングと両サイドに個室があります。

ここまでくると親世帯との距離感はかなりあります。

2世帯の平屋ですが、明るさやプライバシーを確保した2世帯となっています。

2世帯住宅 深井の家

気が付くと、2世帯住宅の設計が10件ほどになってきました。

2世帯住宅のいままでの事例を、紹介していきたいと思います。

fukai3372


2世帯ならではの考えるポイントを、紹介しながらまとめていければと思っています。

1世帯でもいろいろな考えがあり、さらに2世帯となると、それぞれの希望があります。

世帯間のつながりをどうするか?

という事は、大きな課題のひとつです。

堺に建つ深井の家は、お子さんが巣立っていき、ご両親が暮らしている建物がありました。

そこに、

息子さんご夫婦も一緒に住める2世帯住宅を建てたい。

という希望でした。

一番難しい点は、敷地が2世帯を建てるには一回り小さい。

という事です。

fukai3328

周囲を見渡しても、2階建ての建物が建ち並んでいる地域です。

色々試行錯誤した結果、道路斜線をうまく処理して、なんとか3階建てのボリュームが入りました。

問題は1階に駐車場を取ると、1階の親世帯の住まいの面積が小さくなっていくことが、一番の課題でした。

fukai3335

そこで、何かを兼ねること、1階で用途を満たしつつもコンパクトにしておき、本格的に利用したい時だけ、2階の共用部分を利用するという方針です。

大きな提案としては、1階の中庭を玄関アプローチと兼ねることで、1階に和室兼寝室を設けることができたところでした。

1階を親世帯

fukai3269

2階を共有スペース


fukai3247

3階を完全子世帯のスペースとしています。

fukai3309

2世帯の場合お互いの気配をどうするのか?というのは大きな課題です。

深井の家は、吹き抜けを介してお互いの気配を感じつつ、距離感も取れる。

見学会をした際は、大きさ以上に広く見える、という感想をたくさん頂くことができました。

そんな2世帯住宅となっています。