気が付くと、2世帯住宅の設計が10件ほどになってきました。
2世帯住宅のいままでの事例を、紹介していきたいと思います。
2世帯ならではの考えるポイントを、紹介しながらまとめていければと思っています。
1世帯でもいろいろな考えがあり、さらに2世帯となると、それぞれの希望があります。
世帯間のつながりをどうするか?
という事は、大きな課題のひとつです。
堺に建つ深井の家は、お子さんが巣立っていき、ご両親が暮らしている建物がありました。
そこに、
息子さんご夫婦も一緒に住める2世帯住宅を建てたい。
という希望でした。
一番難しい点は、敷地が2世帯を建てるには一回り小さい。
という事です。
周囲を見渡しても、2階建ての建物が建ち並んでいる地域です。
色々試行錯誤した結果、道路斜線をうまく処理して、なんとか3階建てのボリュームが入りました。
問題は1階に駐車場を取ると、1階の親世帯の住まいの面積が小さくなっていくことが、一番の課題でした。
そこで、何かを兼ねること、1階で用途を満たしつつもコンパクトにしておき、本格的に利用したい時だけ、2階の共用部分を利用するという方針です。
大きな提案としては、1階の中庭を玄関アプローチと兼ねることで、1階に和室兼寝室を設けることができたところでした。
1階を親世帯
2階を共有スペース
3階を完全子世帯のスペースとしています。
2世帯の場合お互いの気配をどうするのか?というのは大きな課題です。
深井の家は、吹き抜けを介してお互いの気配を感じつつ、距離感も取れる。
見学会をした際は、大きさ以上に広く見える、という感想をたくさん頂くことができました。
そんな2世帯住宅となっています。