日々のこと

ガレージと屋根付きの駐車スペースの違い

第31回目はビルトインガレージではなく、屋根付きの駐車スペースとして提案させていただいた事例をご紹介します。

神戸北の平屋

 

こちらの建物は、大きな屋根下、コンクリートの壁が入り組みながら凸凹を
を作って、その一つが玄関であり、駐車スペースになっています。


猪名川の家

こちらの物件は、車を3台駐車するうちの1台は屋根が欲しいとのご相談でした。
シャッターは不要とのことでしたので、建物の外観と合わせて、三角屋根の
屋根付きの駐車スペースを提案しました。


昭和町の家

こちらの間口の狭い奥行きの深い敷地でした。
一般的に考えれば、建物の前に、車止めるだけで十分なのですが、
居住空間を持ち上げ、一階をピロティとして、車の止めるための空間を作りました。


箕面北の家

こちらの建物の大屋根の軒が建物から大きく広がることで、建物の横に車を止めると、庇のような役割を果たしています。

 

 

どの建物も雨がかからないように、屋根がかかっていますが、ガレージハウスとの
大きな違いは、閉じないという点です。

閉じることで、外部でありながらもガレージは一つの部屋のように使うことができます。

また、車を眺めたり、車の整備をしたりなど、車が生活の一部になっている場合は、

ビルトインガレージにすることをお勧めします。

 

一方で、駐車スペースの場合は、ガレージと違いシャッターの開閉に時間がかかることがありません。

車を移動手段であると割り切っている方にはガレージではなく、屋根の付きの駐車スペースをお勧めします。

建築の外観デザインを考える時に、ガレージのデザインはとても重要です。
単にカーポートを設置すると、建物としては残念な事になってしまいます。

カーポートは外構だから、建物とは別という考えではなく、駐車場の屋根も含めて建築デザインとして考えることが、とても重要となってきます。