はじまり
藤原・室建築設計事務所も設立して20年以上が経過している。
アトリエの設計事務所としては沢山の設計に携わってきた。実績を見てみると、いろいろな地域で様々なデザインの空間を設計してきたことがわかる。
若くして設計事務所を立ち上げたこともあり、建築主の方は当初は年上の方ばかり。設立当初から事務所のある大阪以外での仕事が継続してあり、打合せするときはその地域のことを教えてもらったりして、進むのが通例であった。
20代~30代前半のわたしたちとしては、設計のこと以外は知らないことばかりで、住まい方はもちろんのこと、地域の状況を聞きながら設計をするスタンスが自然と出来上がってきた。
設計するにあたっては、そのあたりを当事者とコミュニケーションを取ることで、デザインやプランにつながるようなアイデアが検討しやすい。
その土地が持っている方向性や、希望などの方向性をつなげながら、それらを如何に組み合わせて伸ばしていくかというイメージ。
住宅の設計においては、家族の関係性も聞いてみるといろいろな形があり、目には見えない家族の関係性というものに対して、空間のアイデアが求められる。
一軒家を建てるということは、マンションや規格住宅では満足できないものがどこかにあるもので、潜在的にやりたいことがあることが多く、奇をてらったものを最初から目指しているのではなく、いろいろ打合せをしながらつくっているうちに、最終的にすぐには理解できない空間構成やデザインにたどり着くことも多い。
地方に行くと、近隣との関係性は都市部とは大きく異なることも多く、塀や玄関や窓といったプライバシーに関係するところは、都市部とはまた違った設計が求められたりすること多々あった。
それらは、建築家として普遍的なコンセプトやデザインを考えて提案するといったような、それまで学校で学んできたモデルとは違う世界であった。
長野県や徳島県での設計では、近隣に住む親族との関係を建築の配置や外構の導線に組み込んだり、窓の設置を目線をどのように外部と関係させるかを検討したりした。
三重県では母屋との規模を調整したり、高知県では、近隣の方と密接に交流する習慣がある地域とのことで、家に帰ると近所の人が家の中でお酒を用意して待っているとかだそうで、玄関から家の内部まで地域との関係性をプランに取り込んだりということがあった。
都市部に生活している私達には少し想像しづらい、微細な関係性がそこにあり、都市部でみられるようなプライバシーを防ぐなどといった単純な条件ではない、複雑な条件がそこにはある。
日々のこと
コミュニケーションのデザイン1
埼玉:所沢の家 着工に向けて
埼玉:所沢の家 着工に向けての動きが進んでいます。
計画のイメージをCGにて再度確認しています。
特に照明はCGでの表現が難しく最終的に現場が進む
タイミングでサンプルなどで確認していきます。
長野:軽井沢の家 内装工事
長野:軽井沢の家
壁と一体に見える薪ストーブを計画しています。
RCの壁に本体を埋め込み、鉄板で表面を覆って塗装をします。
最終的には白い壁に四角い窓があり、そこに燃えている炎だけがみえる予定です。
幻想的な風景になるのか?完成が楽しみです。
大阪:集合住宅 現場打合せ
大阪:集合住宅
浴室から庭に向かって大きな窓があります。
入り込んだ庭なので外の目線は気にせず、
自然を感じながらお湯につかってもらえるといいなと思っています。
京丹後で提案
京都の京丹後で提案が進んでいます。
家族形態の変化に対応でき、2面の道路からのプライバシーを
守りながら、光や景色を取り込める明るい家を計画しています。
またご報告できたらと思います。
兵庫:尼崎のリノベーション 1年点検

兵庫:尼崎のリノベーション 1年点検を行いました
1年経ち、四季の変化を通して建物の動きで起こる
不具合が何か無いかを点検していきます
特に大きな不具合はなく一安心です
久しぶりに元気そうなお顔が見れて何よりでした
立科の別荘 土間リビング
立科の別荘の土間リビングに暖炉を設置予定です。
建物形状や、各部屋の見え方のほか、汚れやすさや保温性を協議しながら
形を考え、設計していきます。
日本の設計事務所4位にランクされました
大阪:阿倍野の事務所本社ビル
2月から続いていた解体がようやく終わりました。
想像以上に広く感じました。土地の高低差や越境してきているものなど
課題があり、解決に向けて調整中です。